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【2024/03/29 20:39 】 |
おらびそうけ
おらびそうけ

 妖怪談義に曰く、肥前東松浦郡の山中にて、おらびかけるとおらび返すとかや。筑後八女郡では山おらびと称すなり。おらぶとは大音聲にて叫ぶ謂なるが、そうけの意は詳らかにせず。山彦は山響きと呼ぶ、別物なり。

 按ニ、川赤子、小豆洗ひのたぐひならんか。

* 原註 山彦は山響きと呼ばれぬ。石燕翁、山彦を幽谷響と書きぬ。又こだまとはこだまするものなり。さあらば山彦は叫ぶものにあらず、響くものなり。おのづから山おらびは山響きと別物ならん。


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【2010/11/11 22:09 】 | 今昔百物語拾遺 | トラックバック()
あかねずみ
あかねずみ

あかねずみ(赤鼠)

 蜀山人が一話一言に曰く。延寶年間、奥州津軽の山頂より海原を見わたせば、おびたゞしく鰯のあつまりしやうに見えたり。漁船をいだして網をひきあぐれば、下腹の白く頭と脊通りは赤き鼠おびたゞしく網にかゝりしを、濱地へひきあげうちころしたり。其の鼠の殘りどもこと\゛/く陸へあがり、或ひは苗代、竹の根を喰ひ、或ひは在家へ入りて五穀をそこばくつひやす事かぎりなし。山中へ入りたる鼠ども、毒草こそありつらめ、一所に五百三百づゝかさなりて死にてありしとかや。



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【2010/07/23 00:01 】 | 今昔百物語拾遺 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
火取魔《ひとりま》

火取魔(画) 火取魔(文)



火取魔ひとりま

 世に狐火といふ物あり。巷説に曰ふ。狐の吐く息火となりて燃ゆる、此なり。

 人の老いて齒の抜け目の弱りたるが如く、老狐の火の衰へたるがゆゑに、燈火を求めて襲ひしか。

 火取魔のことは柳田翁の妖怪談義に見えたり。詳らかにせず。加賀山中に現れし怪物の、提燈の火を細くしたるなり。惡しき狐の蝋燭の火を消しゝ話は諸處にあり。


 世の中に狐火というものがある。一説によると、狐の吐く息が火となって燃えるのが、この狐火というものである。

 人が年老いて歯が抜け目が悪くなるように、狐も年老いて火が弱まるのか、そのために火を求めて燈火を襲うのだろうか。

 火取魔のことは柳田國男の『妖怪談義』に見える。詳細不明。加賀山中に現れた怪物が、提灯の火をか細くしたということである。悪さをする狐が蝋燭の火を消したという話は全国いたるところにある。



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【2010/05/01 21:51 】 | 今昔百物語拾遺 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
瀧與ヶ妖姥《たきよがえうぼ》

瀧與一郎方の妖姥 滝与一郎方の妖婆


 青山組屋敷あをやまくみやしきにて與力よりき瀧與一郎たきよいちらうと申す者の方にて安産ありしところ、取揚婆とりあげばゞ參りて赤子を懷き、長屋に走込み候ゆゑ、追ひかけ候うちに、また取揚婆參りたり。これがまことの取揚婆にて、最初のばゞのいかなるものやわかりかぬる。其のうちに火の出でゝ跡方なくなりしこと、半日閑話に見えたり。



 
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【2010/03/25 23:00 】 | 今昔百物語拾遺 | トラックバック()
妖怪50音索引

【あ行】
あかねずみ(赤鼠)
糸くり
おらびそうけ

【さ行】
細好男《ささらえをとこ》

【た行】
瀧與ヶ妖姥

【な行】
七頭牛《ななこべうし》
塗壁《ぬりかべ》

【は行】
火取魔

【1995/04/30 22:30 】 | 妖怪50音索引
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