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あかねずみ(赤鼠) 蜀山人が一話一言に曰く。延寶年間、奥州津軽の山頂より海原を見わたせば、おびたゞしく鰯のあつまりしやうに見えたり。漁船をいだして網をひきあぐれば、下腹の白く頭と脊通りは赤き鼠おびたゞしく網にかゝりしを、濱地へひきあげうちころしたり。其の鼠の殘りどもこと\゛/く陸へあがり、或ひは苗代、竹の根を喰ひ、或ひは在家へ入りて五穀をそこばくつひやす事かぎりなし。山中へ入りたる鼠ども、毒草こそありつらめ、一所に五百三百づゝかさなりて死にてありしとかや。
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