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月きよらかなる雪のよるに、七郎とまうすもの、いへにかへりけるに、松のかげより、からだは一つにてかしらの七つある荷牛《ことひうし》にしづくらおきて、しろき糸もてぬひたる甲を着たる侍の、背にしろきはたをさしたるあらはれたり。かゝる鬼どものをどりあるきけるを、七郎けしからずおぼえければ、「いざ名のらせたまへ」と問へば、かの鬼かや/\とうちわらひて、「なれは大森彦七がすゑなるか。おのれは汝がとほつおやに太刀をうばはれし楠木正成なり」とこたへけり。これ西山物語に見えたり。